グローバル企業が世界で販売している食品 ~食品企業の売上高ランキングより~
今回は、海外出張や旅行において現地で調達しやすい食品にスポットをあてました。グローバル食品企業の時価総額ランキングをもとに紹介していきます。
以下のとおり、ウェブサイトFood Engineeringの記事「2018 Top 100 Food and Beverage Companies」の中から売上高順(Annual Sales)に食品メーカーをピックアップしました。わたしが実際に海外で食べた・見たことのあるメーカーを選んでいます。引用元はこちら→https://www.foodengineeringmag.com/2018-top-100-food-beverage-companies
世界的な食品企業リスト
- ネスレ(1位)
- ペプシコ(2位)
- アンハイザー・ブッシュ・インベブ(3位)
- コカコーラ(6位)
- マース(7位)
- ダノン(10位)
- クラフトハインツ(11位)
- モンテリーズ(12位)
- ユニリーバ(13位)
- ハイネケン(14位)
- サントリー(17位)
- アサヒ(19位)
- ディアジオ(20位)
- ゼネラルミルズ(22位)
- ケロッグ(28位)
- キャンベルスープ(48位)
- 味の素(58位)
- レッドブル(61位)
- サベンシアフロマージ&デイリー
- マコーミック(83位)
- 日清食品(88位)
- バリラ(96位)
・ネスレ(スイス)
ネスレは時価総額・売上高が世界トップの食品企業です。ブランドや商品には、ネスカフェ等のインスタントコーヒー、ミロ、ミルクメイド(無糖練乳)、ミネラルウォーター、ペリエ、チョコ菓子(キットカット、エアロ、ミルクバー)、マギーブイヨン(コンソメ的な製品)、ハーゲンダッツ、乳児用食品など多岐に渡ります。
いつか読んだ本(公式ウェブにもありました)では、ネスレは原料生産を現地の農家と長期契約して、原料を調達しているそうです。原料がどこでどのように生産されているかを理解し、管理することによって、農作業の改善促進、現地の優先課題に沿った農村開発の支援、ジェンダーや森林破壊にいたるまで、サプライチェーン上の課題の対応に取り組んでいます。これは農業・地域開発において非常に有用なモデルで、尊敬に値します。このため、ネスレに株式投資をしたいのですが、日本の証券会社では扱っていません。残念。詳細は公式サイトをご覧ください。https://www.nestle.co.jp/csv/whatiscsv
・ペプシコ(アメリカ)
ペプシコは清涼飲料や菓子を主に扱うメーカーです。ペプシコーラ、7up、トロピカーナ、フリトレー(Laysポテトチップス、ドリトス等)がブランドですね。こちらもいろんな国で商品を見ました。
・アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)
主にアルコール飲料(ビール)を扱う会社です。ABIはベルギーの企業ですが、NY市場にも上場しており投資は可能です。ブランドにはバドワイザー、コロナ、ステラアルトワがあり、アルコール飲料はブロンド力が特に影響するのか、現地のレストランや酒場でよく見ました。世界50カ国以上に工場もありますね。
・コカコーラ(アメリカ)
意外かもしれませんが、コカコーラはトップ企業ではないですね。売上高はトップ(ネスレ)の半分以下です。しかし、そのブランドランキングでは食品企業でもトップ!なんと世界200以上の国や地域で愛飲されています。1日に19億杯飲まれているそうで、たしかに私が訪れた国のすべてで見ましたし、たくさん飲んでいます(笑)。コカコーラのすごいところは、アジアの山奥やアフリカの乾燥地帯の小さな村にさえ商品が流通していることです。なんたるブランド力!商品は、コーラ、スプライト、ファンタ、ミニッツメイド、ミネラルウォーターなどです。
世界に水道水をそのまま飲める国は少ないため、ミネラルウォーター市場は予想以上に大きな市場かと想像できます。海外旅行した時に、よくわからない場所でもコカコーラ社のボトルウォーターは安心して飲めます。これがブランド力だと思います。
・マース(アメリカ)
M&M’sやスニッカーズなどチョコ菓子のメーカーです。それで世界売上が7位とはすごいですね(笑)。アメリカ人が食べまくってるのだろうか…。かく言う私も、M&Mは好きでたま~に食べます。
・ダノン(フランス)
ダノンはヨーグルト、ミネラルウォーターなどを手がけています。世界的な食品業界の印象は、アメリカでなくヨーロッパや中南米、日本などにそれぞれ世界トップを争う企業があるということです。これは、食品に対して消費者は敏感なため、より身近な自国企業の食品を好むなどがあり得そうです。
・クラフトハインツ(アメリカ)
クラフトハインツは、チーズ、バター、トマトケチャップやマスタード、ホワイトソース、デミグラスソース、パスタソースなどを製造しています。バフェット氏の投資会社バークシャーハサフェイが主に出資しています。個人的には、アフリカでお世話になりました。現地企業のトマトケチャップより、やっぱりハインツのトマトケチャップやマスタードの方が美味しいんですよね。
・ユニリーバ(オランダ)
ユニリーバは、紅茶のリプトン、クノール(スープの素)、アイスクリーム(マグナム)などが食品関連の製品ですね。どれも世界的に有名です。マグナムは日本で馴染みはないですが、世界売上トップのアイスクリームブランドで、高級志向の商品です。マラウイのスーパーでは、400円くらいしましたが美味しいのでたまに買っていました(笑)。
・ディアジオ(イギリス)
ディアジオはアルコール飲料を製造するメーカーです。ブランドには、スミノフやジョニーウォーカー、ホワイトホース、ギネス、ベイリーズ、J&Bなど幅広いラインナップです。ビールは扱っていなかったはず。
・ケロッグ(アメリカ)
ケロッグは日本でも馴染みの深いメーカーですね。フルーツグラノーラ、オールブラン、コーンフレーク、チョコフレークなどシリアル製品が有名です。最近はプリングルスブランドを買収するなど、製品の幅を増やしているようです。以前は、カルビーのフルーツグラノーラが好きでしたが、最近はケロッグのオールブランなどを食べています。
・マコーミック(アメリカ)
マコーミックはスパイス、調味料を製造するメーカーです。北米やヨーロッパでのシェアは圧倒的です。アフリカにいた時に、グラインダー製品の塩や粒胡椒、ハーブやスパイスをよく利用していました。
・日系企業
アジアでは、サッポロやアサヒがビールを展開しています。味の素は、最近の日本の食卓では減ってきた感がありますが、アジアにとどまらずアメリカ、ヨーロッパ、アフリカにも進出している意欲的な企業です。
今回のまとめ
欧米だけでなく、中南米や日本企業も世界各地で製造・販売・流通しています。アジアにおいては日清食品、エースコック、味の素、サントリー、ヤクルト、亀田製菓など日系企業も進出しており、存在感を示していますね。やはり世界全体で流通している製品は、安心感があり、多少は価格が高くても購入します。食品という特性がでていますね。
厳選17食品!海外駐在のための日本から持込む食品リスト&現地で調達しやすい食品リスト - Bloom the World