グローバル企業ビザ・マスターカードのブランド力 ~世界中の国や地域に決済網が張り巡らされている~
グローバル企業ビザ・マスターカードのブランド力 ~世界中の国や地域に決済網が張り巡らされている~
海外旅行や出張で便利なのが、クレジットカードの存在。今や旅のお供に必須と言ってよいでしょう。特にホテルやレストランなど高額支払いは、クレジットカード支払いが便利ですよね。
さて、ビザやマスターカードのクレジットカード発行枚数は次のとおり。
- ビザ 20億枚
- マスターカード 10億枚
- アメックス 1億枚
- ダイナースクラブ1億枚
- JCB 1億枚未満
◯ クレジットカードと決済システム
実は、ビザやマスターカードは自社でクレジットカードを発行していません!提携機関(銀行などの金融機関)がカードを発行し、ビザやマスターカードの決済システムを利用しています。例えば、日本だと三井住友VISAカード、楽天カードがこの提携機関のカードになります。
一方、国際ブランドがカードを発行しているパターンもあり、アメックス、ダイナースクラブ、JCBがこれにあたり、決済システムとクレジットカードの管理の両方を行っています。つまり、ビザやマスターカードは収益率の高くないクレジットカードのビジネスをしておらず、決済手数料という収益率の高いビジネス、その上澄みだけを掬い上げてるわけです。そりゃ、会社の利益率が50%以上と尋常でない数字になるわけだ…。
◯ 日本と海外におけるクレジットカードの役割の違い
日本では生活する分には、現金のリスクを感じることは少ないかもしれませんが、海外では事情が異なります。
例えば、多額の現金を持ち歩かなくてよく、偽札の心配もなく、置き引きや窃盗にあうリスクもありません(クレカは盗まれても、サービスセンターで利用を止めてもらえればよいだけ。現金は帰ってきません…)。また、発展途上国の紙幣は、高額紙幣でも数百円といったケースもあり、10万円分の現金を持ち歩こうとすると、カバン一杯になりかねません…。
さて、ビザやマスターカードのクレジットカード(決済システム)は先進国だけなく、あらゆる国や地域に張り巡らされています。実際、わたしが旅行や出張をしたかなりマイナーな国でも、ホテルや外国人が利用するようなレストラン、スーパーマーケットでは、ビザやマスターカードの利用が可能な場所がほとんど。さらに、VISAは国内外のATMでのキャッシング(現金の引き出し)ができます。こんな便利なものはなく、キャッシュレスが進むのも頷けるわけです。
◯ 世界中にその網を張り巡らせるビザ・マスターカードの決済システム
さて、写真と合わせてどれだけビザやマスターカードが世界に浸透しているかをご紹介。
こちらはアフリカのショッピングモールにあった看板。アフリカの地方都市でも、ビザやマスターカードの決済システム、その網がかかっているわけです。企業として、ワールドカップやオリンピックなど大々的に広告を出していますが、存在感自体は意外と地味ですよね(笑)。ビザやマスターカードに勤めている友人もいません。自分が一般ピーポーなだけで、少数精鋭のエリートが淡々とビジネスを拡大してるのかな。
こちらはとある中東国の旧市街地にある商店街。さすがにここまでは普及していないと思いますが、実はこんな小売店もクレカ決済システムに加盟してたりして…。店頭のおばちゃんがクレカ決済の機械・タブレットを出してくるのもすぐ近くまできているかも。
◯ ビザ・マスターカードの存在。また、優良な株式投資先として。
めっちゃ身近な存在なのに、ビザやマスターカードってけっこう地味。ただ、そのブランド力はコカコーラ同様に天高く、バベルの塔のように佇んているように感じます。恐るべきブランド力…。
さて、投資の記事にあげているとおり、わたしは米国株であるビザ(V)やマスターカード(MA)に投資をしています。個別株の中では中心的な存在で、ポートフォリオの中にも一定の存在感があります。各社ともに株価も右肩上がりで、極めて高い利益率や営業キャッシュフーローを維持しながら、売上高を伸ばしています。配当率は低いですが、長年持ちたい優良株。ではまた。
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こちらは生活必需品である食品企業の雄、コカコーラ。こちらもビザやマスターカードと比肩するブランド力を有します。東南アジアの田舎町、アフリカの村落、地球上のあらゆる場所に普及している驚異的なブランド、それがコカコーラ。
こちらはわたしの米国株・ETFの売買履歴と損益評価。ビザ(V)とマスターカード(MA)の損益評価は出色で、心強い存在です。ずっと持ち続けたい銘柄、それが国際決済システムをナンバーワンのビザ、それに続くマスターカードです!