世界主要都市の路線混雑ランキングを発表(グーグル社)
世界主要都市の路線混雑ランキングを発表(グーグル社)
アメリカのIT業界、GAFAの一角であるグーグル社は、アンドロイドユーザー等の情報をもとに世界主要都市の路線混雑ランキングを発表しました。
この路線混雑度ランキングは、2018年10月~2019年6月にかけて、ユーザーから得られたラッシュアワー(午前6時~10時)の混雑情報を収集・分析したものです。当たり前ですが、ユーザー情報は匿名化されています。
◯ 世界主要都市の路線混雑ランキング結果のまとめ(2019年)
- トップ10には東京の2路線がランクイン!
- 栄えある?不名誉な?トップはブエノスアイレスの路線!
- 南米の都市が上位を独占!
◯ グーグル社発表の世界主要都市の路線混雑ランキング
グーグル社は言わずとしれたIT巨大企業でGAFAの一つですね。GAFAはグーグル以外に、アップル、フェイスブック、そしてアマゾンです。さて、ランキングの結果は次のとおり!
- ブエノスアイレス(アルゼンチン) ウルキサ線
- サンパウロ(ブラジル) 11号線(コーラル)
- ブエノスアイレス(アルゼンチン) A線
- サンパウロ(ブラジル) 8号線(ダイヤモンド)
- パリ(フランス) 13号線
- ブエノスアイレス C線
- 東京(日本) 中央線
- サンパウロ(ブラジル) 9号線(エメラルド)
- 東京(日本) 日暮里・舎人ライナー
- ニューヨーク(アメリカ) L線
ご覧のとおり、トップ4までを南米の都市ブエノスアイレス(アルゼンチン)、サンパウロ(ブラジル)が独占する意外な結果となりました。わたしをはじめ東京の通勤者にとっては、東京の路線が世界最悪のように思えますが、世界には上には上がいるんですね…。
自分なりに考えたのですが、東京は鉄道網が張り巡らされ、さらに管理システムも発展しきっているでしょうから、電車の本数が多いことやフレックスの導入により、多少は分散できている結果なのかもしれません。それでも7位と9位にランクインしているのが恐ろしい…。一方、南米の都市は日本ほど路線や電車の数が多くなかったり、システムが発展しきっていない可能性があります。
◯ グーグルマップの新機能では交通機関の混雑状況がチェックできるように
グーグルマップの新機能では、世界の200を超える主要都市の交通機関の混雑状況がスマホなどでチェックできるようになりました。このようにグーグルがさらに便利なサービスを提供しています。混雑度が予測・わかれば、われわれ通勤者がどの交通機関を選択するかのサポートになりますよね。
こういうビックデータをベースに、バス、地下鉄、電車の混雑状況を予測するモデルを作成したとのことで、ビックデータを扱う分野はアメリカ、中国のお家芸になりつつあります。一方で日本はというと、大規模なデータの取扱い、分析、商品化(サービス化)は規制が多いためなのか、なかなか実現せずに海外企業の後塵をはいしています…。
ちなみにこれらのサービスは6月28日より開始しているので、みなさまもぜひ試してみましょう!
関連記事です。
こちらは世界の都市の交通渋滞ランキングで、主に道路の交通渋滞についてのものです。ラッシュアワー時の渋滞が最もひどい国は意外?にもあの国でした。ちなみにこちらの調査では日本は対象国には含まれていません。
こちらは首都移転のお話。インドネシア政府は閣議で首都をジャカルタから移転させることを通知しました。インドネシアのジャカルタの場合、人口の一極集中や交通渋滞のひどさがいきすぎていると考えているようです。首都移転の経験国としては、マレーシアやドイツなどが挙げられます。