圧倒的!世界企業の役員報酬ランキング(2017年版)
圧倒的!世界企業の役員報酬ランキング(2017年版)
アメリカの大手メディアのブルームバーグ社による、世界企業の役員報酬ランキングの結果が発表されました。下のリンクはブルームバーグ公式サイトの発表。
https://www.bloomberg.com/graphics/2018-highest-paid-ceos/
◯ 世界企業の役員報酬まとめ
- トップの座は5億ドル超え
- トップ10の報酬は1億ドル超え (113億円超え)
- トップ10はテクノロジー企業・プライベートエクイティファンド企業の役員
◯ トップ10の面々は!?
- Evan Spiegel (スナップ社 創業者&CEO) $504,460,609
- Scott Nuttall(KKR社長) $213,999,206
- Joseph Bae(KKR社長) $213,554,122
- Elon Musk(テスラ創業者&CEO) $150,039,583
- Sundar Pichai(グーグルCEO) $144,338,767
- Rob Roy(Switch社CEO) $143,594,138
- Stephen Schwarzman(ブラックロック創業者&CEO) $125,519,429
- George Roberts(KKR創業者&CEO) $121,313,549
- Henry Kravis(KKR創業者&CEO) $121,036,116
- Tony Ressler(Ares Management社 創業者&代表) $108,904,413
前回は日本企業の社長報酬を調べてみました。日本の役員報酬調査(2018年度版) - Bloom the World
その結果、社長報酬は東証一部上場企業(2,000社以上)の中央値で5,552万円。されに超大手企業の社長報酬は約1億円と、年間でミリオネアの領域に入ります。しかし、世界企業ではさらに圧倒的な役員報酬となっています。
2017年に世界のトップの座に輝いたのは、スナップチャットアプリの運営会社であるスナップ社のCEOを務めるエヴァン・シュピーゲル。なんと28歳らしい…。その報酬はざっと550億円!!!しかも結婚相手は、あのミランダ・カーと公私ともにぶっちぎっていて羨ましい限りです。2017年の報酬は、スナップ社が上場した際の報酬のため、この金額を毎年受け取るといったことではないようです。
2位と3位はプライベート・イクイティ・ファンドのKKR社(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)の社長を務めている二人です。
4位は知名度も高いテスラ社(電気自動車メーカー)のイーロン・マスクで、その報酬は160億円を超えています。スペースX社という宇宙開発企業(非上場)の代表でもあります。イーロン・マスクは民間初の宇宙旅行を計画していたり、ツイッターなどの言動も話題になっていますね。
5位はグーグルのCEOであるサンダー・ピチャイです。ピチャイ氏はインド出身で、裕福な家庭の生まれではないそうです。しかし、世界トップ5の役員報酬を得るまでの存在に。夢がありますね。
6位から10位も投資会社の役員が多く、2017年の株式市場の成長が反映された結果となりました。
◯ 調査の概要
この調査は、ブルームバーグ社が、米国取引所で取引する企業から提出された最高報酬の幹部200人を追跡し、報酬の詳細を規制当局に提出しているものです。
トップ10はテクノロジー企業、プライベート・イクイティ・ファンド企業の役員が中心で、女性は一人もいませんでした。100位までを見ても、女性はたった4人で、まだまだ女性の活躍の余地はあるのかなと思います。
また、企業の株式時価総額の上位を占める、アップル、アマゾン、マイクロソフトなどの企業がいないのも以外な結果かもしれません。
◯ まとめ
今回は、世界企業の役員報酬を紹介しました。トップ10はいずれも1億ドルを超える報酬と、桁違いの金額でした。日本企業が、外国人の取締役や社長を呼ぶとなると相応の報酬を提示しないと、引き抜けないということでしょうか。
関連記事です。コンサルティング大手のデロイトトーマツによる、日本の役員報酬調査レポート。世界の役員報酬と比較すると面白いかも。