Bloom the World

海外出張や旅行をしながら、世界の今日の一皿、建物、文化あれこれ。ときどき腕時計。

世界の軍事費支出ランキング ~世界の軍事費は史上最高額に~(ストックホルム国際平和研究所)

世界の軍事費支出ランキング ~世界の軍事費は史上最高額に~(ストックホルム国際平和研究所)

 

 スウェーデンにあるストックホルム国際平和研究所(Stockholm International Peace Research Institute:SIPRI)は、2018年の世界の軍事支出が1兆8220億ドル(約200兆円)だったと発表。これは過去最高の額だったようで、アメリカと中国の2つの超大国でおよそ半分の約100兆円を占めている。

 SIPRIによる軍事費データベース:https://www.sipri.org/databases/milex

 

f:id:Mr_Bloom:20191108170049p:plain

ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)ウェブサイトより

 

◯ 世界の軍事費ランキングの要点(2019年発表)

  • トップはアメリカで6,490億ドル、2位は中国で2,500億ドル
  • アメリカ、中国で世界のおよそ半分を占める
  • 日本は9位、中国とどう向き合うかが問われる

 

◯ ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)による世界の軍事費支出ランキング

 ランキングの結果は次のとおり。

 

  1. アメリカ   (6,490億ドル)
  2. 中国     (2,500億ドル)
  3. サウジアラビア(676億ドル)
  4. インド    (665億ドル)
  5. ロシア    (614億ドル)

 

〇 突出する超大国アメリカ、追随するもう一つの超大国の中国

 依然として、アメリカの軍事費が突出しています。他方、中国はGDPを飛躍的に伸ばすことにくわえ、近年、軍事費も急膨張。結果として、超大国アメリカの一強から、米中2つの超大国の対立軸が形成されつつあります。

 実際、ここ10年間ではアメリカの軍事費は-17%減少する一方、中国が軍事費を83%も増加させており、アメリカとの差が縮まる状況に。日本は中国を隣国としており、太平洋を挟んでアメリカが位置します。この超大国らに日本はどう向き合っていくのか。

 人類は平和を求める一方、世界の軍事費は増加の一途を辿っています。大国同士の戦争は少なくなっていますが、科学技術の発展により、物理的な緩衝地帯が消えつつあり、人類はサイバー攻撃や宇宙軍の創設など次のステージへ。今後も軍事費が膨張し、大国同士が直接ぶつかる状況にならなければよいですが…。

 

関連記事です。 

世界各国の政治・経済主要イベント。もう今年も残すところ2か月弱。

www.bloom-the-world.com

 

オーストラリアのシンクタンク、経済平和研究所が発表する世界平和度指数ランキング

www.bloom-the-world.com