Bloom the World

海外出張や旅行をしながら、世界の今日の一皿、建物、文化あれこれ。ときどき腕時計。

米国への国別留学生ランキング ~トランプ大統領の新移民政策から考える~

米国への国別留学生ランキング ~トランプ大統領の新移民政策から考える~

 

 16日にトランプ米大統領は移民政策について提案をおこないました。次のような内容です。

 現在、米国市民の親族が永住権申請で優先されている移民政策について、若年層(就職先の内定、学歴、英語力を有する)を優先する制度への変更案を公表。現在、米国への移民は年間110万人が認可されているそうですが、うち3分の2は家族ベースの永住権が付与されています。トランプ大統領は、年間の認可移民数は現在の水準に維持する提案で、能力ベース(学歴、英語力、就職先など)の方針としたい提案のようです。しかし、下院の多数を占める民主党との協議はしておらず、国会で承認される見込みはうすいようです。しかし、世界の注目を集める米国大統領の采配には常にふりまわされますね…。

 

f:id:Mr_Bloom:20190518175458j:plain

世界で繰り広げられるトランプゲーム

 さて、米国という自由な国であり、世界一の経済力、軍事力を誇り、今の時代においても移民先としての憧れの国のように思います。もう一方の大国である中国も、アメリカ国家のブランド力には追いついていないでしょう。

 実際、米国への国別留学数ランキングでも近隣のアメリカ大陸だけでなく、アジアや中東など世界中から留学生をひきよせています。

 

◯ 米国への国別留学生ランキングの概要

  • トップ10はアメリカ大陸、アジア、中東など世界各国がランクイン!
  • トップは中国!
  • 留学者数は100万人以上!

 

 当ランキングはビジネスインサイダー社の記事を参照しています。ビジネスインサイダー社はニューヨークに拠点をおく、アメリカのビジネス、テクノロジーニュースのウェブサイトです。日本語サイトもありますよ。

Foreign countries that send the most students to American colleges - Business Insider

 

◯ 世界の小売業ランキングトップ10をチェック!

 トップ10(2016年の国別留学者数)
  1. 中国(32.8万人)
  2. インド(16.5万人)
  3. サウジアラビア(6.1万人)
  4. 韓国(6.1万人)
  5. カナダ(2.6万人)
  6. ベトナム(2.1万人)
  7. 台湾(2.1万人)
  8. ブラジル(1.9万人)
  9. 日本(1.9万人)
  10. メキシコ(1.6万人)

 

 トップに輝いたのは、世界一の人口大国である中国!アメリカの最大のライバルですが、留学者数は圧倒的トップでした。2位に2倍近くの差をつけての圧倒的な留学者がいるようです。

 トップ5までで続くのは、インド、サウジアラビア、韓国、カナダでした。サウジアラビは親米国ですが、サウジアラビアの人口(2,900万人)に対して考えると相当比率が高いですよね。

 トップ6から10では、ベトナム、台湾、ブラジル、日本、メキシコと世界各国から米国へ人材が集まっています。もともとが世界一の経済国、軍事力、そして研究開発でもトップでしょうから、それらが要因となり優秀な人材がさらに集まるという「正のスパイラル」が働いているように思います。

f:id:Mr_Bloom:20190518180207j:plain

 

◯ 今回のまとめ&個人的な感想

 面白いのは、ライバルである中国がトップで、社会主義国であるベトナム、王族国家であるサウジアラビア等もランクインしているところです。世界は単純でないことを考えさせられるランキングです。

 わたしの周りでも優秀、かつ、チャレンジャーな人(ちょっと変わっている人)がアメリカに留学、アメリカで就職している人が中にはいます。また、ベトナム人の知り合いが過去にアメリカ留学をしていたことを聞いて驚いたこともあります。ベトナムは社会主義国であり、ベトナム戦争でアメリカと戦っていますからね。それでも学ぶことが多いということだと理解しています。

 

 違う視点の話で、投資の話になってしまいますが。アメリカは、世界中から優秀な人材が集まり、新たなテクノロジーや産業を生み出し、世界でビジネスしていく姿を見ていると、やっぱり米国市場への投資が最適解であると感じてしまいます。くわえて、トランプ大統領の提案にある能力ベースの移民選別が始まると、いまより高確度で優秀な人材が集まることになるでしょうから、さらに米国の発展に貢献することになるはずです。日本も負けずにがんばれ!がんばっていきましょう!

 

 

関連記事です。

世界の企業ブランドベスト500においても、国別ではアメリカ企業がダントツのトップ!彼らのブランディング、マーケティングは見習うところが多いでしょう。

www.bloom-the-world.com

 

 日本や他国がアメリカに追随していくためには、日本とEU間で結ばれた経済連携協定(EPA)も一つの手法となり得るでしょう。米国以外の国との関係性が強まれば、日本の経済も強固な体制になりますし、それがアメリカとの協議の中でも活きてくるはず。

www.bloom-the-world.com