2019年 世界の選挙イベント
2019年 世界の選挙イベント
今年の世界をとりまく政治、経済の現況は、米中の貿易摩擦、イギリスのEU離脱、パリのデモ、北朝鮮問題など様々あります。これらは、世界や日本の経済にも大きく影響がありそうなマクロな懸案事項だと思います。そこで、今回は世界のリーダーや議会はこれらに影響するため、選挙イベントを整理してみました。
◯ 2019年 世界の選挙イベント
- アメリカ
2018年に中間選挙があり、民主党が下院で多数派になりました。このため、上院・下院でねじれ議会の状態です。
- タイ総選挙
3月24日にタイで総選挙があり、タクシン派が善戦した一方、軍事政権側も粘りを見せました。公式結果は5月に発表されるようですが、基本的にはタクシン派の政党が第一党に返り咲くようです。
民主主義が広まってほしいものの、一部の知り合いによると、軍事政権でも経済が安定していれば良いと考えるタイの方は少なくないようです。3月の選挙では大きなデモや騒乱はなかったため、5月の正式発表後もうまく政権以降、首相などが決まることを願うばかりです。
- インド総選挙
総選挙が4月から5月にかけて行われる予定。現モディ政権の今後の政権やいかに。
- インドネシア大統領選
4月17日に大統領選挙が実施されました。
現職のジョコ・ウィトド氏が再戦の見通しで、最大野党党首を10ポイント近くの差をつけてリードしたと報道されています。
ジョコ氏は5年間の実績を引っさげての選挙でしたが、辛勝となかなか大変だったようですね。
- フィリピン中間選挙
フィリピンでは中間選挙が実施される予定。
ドゥテルテ大統領の支持率が高く、今年の中間選挙でもドゥテルテ支持候補者が優勢の情勢であり、選挙に伴うデモや混乱は予測されていません。
- オーストラリア総選挙
総選挙が5月18日に実施予定。
現状、モリソン首相が苦戦をしており、最大野党の労働党が優勢のようです。というのも、現自由党政権には内紛が絶えず、これに対する批判も強まっています。政権の支持率が46%で最大野党・労働党の支持率54%を下回っており、政権交代の可能性が高まっていますね。
- EU議会選挙
EUの議会選挙が5月下旬に予定されています。イギリスのEU離脱もあったためか、欧州連合の仕組みそのものに懐疑的な勢力もあり、今後のEUの方向性を見出す重要な選挙になりそうです。
◯ 近年の世界政治の動向
近年、グローバリズムが進んだ反動なのか、アメリカのトランプ大統領やフィリピンのドゥルテ大統領、イギリスの国民選挙結果によるEU離脱などなど、自国や自分の所属する地域、民族を優遇する動きが出てきているように思います。
これらの流れは、反グローバリズムの流れになっているのではないでしょうか。また、国によっては軍事政権が誕生していたりと、反民主主義の流れも芽生えてきているような気もします。
日本は安定した経済や政治が続いているため、世界をリードしたり、反発する国家間の架け橋になるような役目も担えるのでは似でしょうか。
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こちらは2019年の政治、経済の主要なイベントを整理しています。やはり一番気になるのは、米中の貿易摩擦。まだ落とし所は確定していませんね。 泥沼にならないことを願います。次に注目は、イギリスのEU離脱。メイ首相は様々な離脱案を出していますが、議会と折り合わず、こちらは泥沼展開ですね…。