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過度の出張が与える影響 ~ハーバードビジネスレビューより~

過度の出張が与える影響 ~ハーバードビジネスレビューより~

 

 勤務している会社や職種によっては、年の大半が海外出張という方もいると思います。もしくは海外赴任ということで、3年や5年を海外で過ごす方もいらっしゃいます。

 今回はハーバードビジネスレビューの記事で、次のように出張が心身に与える影響というものがありました。

 

 

◯ 海外出張・赴任の代償 過度の出張が与える悪影響

 海外赴任者や出張者は、海外の生活情報や安全情報の提供や、予防接種や健康診断といった健康管理プログラムを受ける体制が整っています。しかし、出張によるストレス、不健康な食生活、運動不足といった一般的なわるい影響について情報を提供している会社は少ないという内容でした。

 

 言われてみると、わたしの周りでも治安情報や予防接種などの情報は提供されています。他方、ストレスで鬱になってしまった同僚や食生活が乱れて不健康になってしまった同僚などが過去におり、そういった人へのケアはあまりされていない印象です。

 

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◯ 出張頻度が高い人(21泊以上/月)と出張頻度が中程度の人(6泊以下/人)の比較

 出張頻度が高い人は低い人と比較して、どのくらい行動や病気のリスクが高かったかを示す結果がありました。

 

  • 喫煙 274%
  • 運動不足 95%
  • 肥満79%
  • 睡眠障害 37%

 

 

◯ 様々な症状で臨床例と認められるお閾値を超えた度合いの比較

 臨床試験でも、出張頻度が高い人の方が、うつ病やアルコール依存、不安症といった症状で高リスクであることが確認されています。

 

  • うつ 127%
  • アルコール依存症 104%
  • 不安症 69%

 

 

◯ わたしの経験と今回のまとめ

 わたしの経験から顧みても、文化や食生活、言語の異なる国に長期間、赴任する出張することは少なからずストレスがかかると感じていました。わたしはかなりオープンで適当な性格をしていますが、それでもということですね。

 

 振り返ってみると、過去の同僚の中にはうつ病を抱えてしまい休職・退職したり、出張の度に体重の増減を繰り返す人もいました。それが心身に良いはずがありません。

そのため、企業は日常的なストレスも管理できるような体制、例えば医療機関による定期的なストレスチェック、リフレッシュ休暇の取得、かかりつけのカウンセラーの配置などを整える必要があるかもしれませんね。

 

 

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海外旅行や出張は、 一般的なストレスだけでなく、安全対策(交通機関、治安情報、健康管理)といったことも大切ですね。

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 こちらは治安情報の集め方です。日本は世界でもトップクラスの治安の良さを誇りますが、途上国だけでなく、先進国でも治安の良くない国や地域はたくさんあります。外務省などが提供する安全情報を参考にしましょう。

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