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わたしの米国株式市場の情報収集 ~書籍編~

わたしの米国株式市場の情報収集 ~書籍編~

 

 今回は、米国株式市場における情報収取のあつめ方をご紹介します。以前に作成した記事にウェブサイト編があるので、そちらもぜひご覧ください!

わたしの米国株の情報収集 ~ウェブサイト編~ - Bloom the World

 

 情報のあつめ方は、ウェブサイトや書籍、証券会社、知人など様々なソースがあります。今回は有用であったオススメ投資本について、書きたいと思います。

 

 オススメ投資本の中には、米国市場だけでなく日本株式市場や全世界株式市場のことが書かれているもの、それらの市場にも応用できるものがありますので、株式投資、資産運用を行っている方、全般にもオススメ。

 

 

◯ 投資に有用であったオススメ投資本ランキング

  1.  株式投資の未来(ジェレミー・シーゲル)
  2. Market Hack流 米国式株式投資の技法(広瀬隆雄)
  3. ものぐさ投資術(朝倉智也)
  4. ファスト&スロー(ダニエル・カーネマン)

 

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◯ 個々のオススメ本の要点・内容をご紹介

1.株式投資の未来(ジェレミー・シーゲル)

 長期投資家・バリュー投資家のバイブル、通称「赤本」。シーゲル氏はペンシルバニア大学金融学の教授です。徹底的なデータ収集・分析から非常に説得のある内容。米国株ブロガーの方々の中にも、シーゲル流投資と名がつくほど投資家に影響を与えている書籍ですね。

 シーゲル教授がオススメするポートフォリオは次のとおり。

 

  • インデックス投資 50 % (米国株 30%, 米国株以外の全世界 20 %)
  • リターン補完戦略 50 % (高配当戦略、グローバル戦略、セクター戦略、バリュー戦略に各10~15 %配分)

 

 バリュー投資家と考えられているシーゲル教授も、ポートフォリオの半分をインデックス投資にすることをオススメしています。ここは注目点!なんだかんだインデックス投資、今であるならインデックス型のETFが優良でしょうあ。残り半分は、リターン補完戦略としてインデックス投資を上回るための投資方法が、書籍で詳細に書かれています。

 

2.Market Hack流 米国式株式投資の技法(広瀬隆雄)

 日米の投資会社を渡り歩いている広瀬氏が著者。

 「グロース株の投資は順張りが適切」という内容があり、これをSQ(スクエア)で試したことが個人的な経験です。他にも投資10か条と題して、次のようなことを謳っています。

 

  • 営業キャッシュフローのよい会社を買え!
  • 保有銘柄の四半期決算のチェックを怠るな!

 

 営業キャッシュフローは、売上や利益等より企業側が操作しにくい指標であるため、投資対象の企業をチェックする際、必ず見るようにしています。また、保有銘柄の四半期決算のチェックも必ずするようになりました。当たり前のことを、当たり前のようにしなくてはならない、と改めて教えられた書籍ですね。

 

 以前は投資情報サイトのMarket Hackを運営されていましたが最近は更新されていないようです。SBI証券の投資講座(2週間に1回更新)や最近はマネークリップ広瀬隆雄のやっぱり米国株 | マネークリップ - 今日の投資に効くメディア | マネックス証券というウェブサイトで執筆されているようです。

 

3.ものぐさ投資術(朝倉智也)

 投資初心者向けの投資本。著者はモーニングスター株式会社の代表取締役の朝倉氏。

 ものぐさとは「物事をするのを面倒くさがること。また、そういう性質の人」ということで、家庭や仕事を大切にして投資にそれほど時間はかけたくないという人向けに、投資術を伝える内容の本となっています。

 

 さて、ものぐさ投資術とは、次のような簡潔なものですが、無駄をできるだけ省いた良い投資術だと思います。投資を始めたいけど、どのように始めたらいいかわからない人にとって、非常に参考になる本だと思います。

 

  • 一定額の積み立て投資をする
  • 世界の資産に分散投資する
  • 5~10年以上の長期運用をする

 

 これらの内容は、日本政府が推進しているつみたてNISAやNISAの内容と合致しています。この「心穏やかな資産形成術」で投資するのが、一つのベストチョイスですね。

 

 

4.ファスト&スロー(ダニエル・カーネマン)

 投資本としては毛色が異なりますが、こちらは行動経済学の本。著者はノーベル経済学賞を受賞しているダニエル・カーネマンです。

 

 人間の脳の志向プロセスを直感(ファスト)と熟慮(スロー)に分類し、一般的な常識と人間の認識はいかに食い違いが多いかを、様々な実験で解き明かしていくスタイルの内容です。人間の誤った判断が投資の損益に大きく影響しているように思えるため、行動経済学を知った上で、投資をした方が判断ミスを減らせると考えています。

 

 その他にオススメなのは、「ピーター・リンチの株で勝つ(ピーター・リンチ)」「敗者のゲーム(チャールズ・エリス)」、「株式投資(ジェレミー・シーゲル)」などです。

 

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◯ 書籍を活用した投資スタイルの確立

 世の中に出回っている投資本は数多とありますが、知人やブロガーがおすすめする書籍やベストセラーとなっている投資本は限られます。この中から、いくつかの投資スタイル(短期投資~長期投資、バリュー株~グロース株、ETF・投資信託~個別株など)の本を実際に読む、試すことで、自分の性質に合った投資スタイルを確立していくことが重要であると思います。

 

 また、確立したらそれで終わりではなく、常に情報を取り入れ、バージョンアップさせていかないと時代の変化についていけなくなります。

 忙しくて本を読む時間が取れないという方で、まだ投資を始めていないという方は「ものぐさ投資術」だけでも読むことをおすすめします。

 

 

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こちらは米国株の情報収集の一環で、よく見るウェブサイトの情報です。ウェブ情報は通勤や空き時間にスマホでさっと読めるのが良いですよね。

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