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わたしの投資歴 ~某業界の専門コンサルタント編~

わたしの投資歴 ~某業界の専門コンサルタント編~

 近年、日本でもNISAや積立NISAの導入により、投資に注目が集まっています。かくいう私も5年くらい資産運用を行っているため、私の投資履歴をご紹介したいと思います。ここで紹介する投資歴では、結婚前の貯金にて個人で運用しているものです(家計とは別、うひひ)。また、今までのところ現物取引しかしていません。

 

1.友人同士の勉強会で資産運用に関心を持つ(2014年)

働きだしてしばらくは貯金もあまりせず、外食や旅行などプライベートの遊びにお金を使っていました。20代の頃はお付き合いしている女性にお金を使っていた気がします…。ほんとにあの頃稼いだお金はどこにいったのか、でも今ではいい思い出ですよ。個人的にはお金を使うことは簡単だけど、お金を増やすことはけっこう難しいということです。

時は流れて2014年。当時は海外の発展途上国に駐在中で、日本人の友人の集まりで勉強会が持ち回りで行われていました。その勉強会の一つが資産運用でした。ざっくり内容を述べると、日本円で給与をもらい、日本円を貯蓄することにはリスクがある。資産運用には様々な方法(外貨、投資信託、株式投資、不動産投資など)がある。特に日本円を現金で持つというリスクもあるということが、目からウロコでした。ラッキーだったのは資産運用にとって必要な種銭が海外駐在ということもあり、そこそこ貯まってきた状況でした。

 

2.NISA枠で世界分散インデックス投資+日本個別株(2015年~2017年)

当時の投資方針は世界に分散投資をして、世界経済の成長に乗っかるように資産を増やすという戦略でした。この頃、海外に駐在していた私にとっては、実感として有用な投資法に感じていましたね。日本では少子高齢化や人口減、デフレが続くことで将来の経済成長に大きな期待はできません。しかし、日本企業にも素晴らしい企業は少なくありませんし、海外への進出にも積極的な企業は多いです。私が保有している・していた銘柄は次のとおりです。

 

・ダウインデックス(投資信託)

・新興国株式インデックス(投資信託)

・ひふみプラス(投資信託)

・J-Reitインデックス(投資信託)

・日本株式(コマツ、日本農薬、MORESCO、旭化学工業、シャルレなど)

 

知り合いの勉強会で投資を始めるにあたっては、投資信託をおすすめしていました。投資信託を選ぶ基準として、買付手数料が無料、信託報酬は安いほうが良い、投資信託の総資産が基本的には右肩上がりである(資金が流入する)、償還期間は無期限といったことでした。これは投資信託を利用するにあたって基本的なことであり、投資を始める前に知れて本当に良かったです。上記インデックスは基本的にNISA枠で毎月積み立てを行っていました。検証はしていませんが、結果としては最高でなかったかもしれませんが、まずまず良い結果が残せたのかなと思います。投資を初めた時期が2014年から2015年でチャイナショックがありましたが、日経平均や米国株式市場・新興国市場もまずまず堅調だったことが幸いしたと思います。2015年は日本株が割安になっていたときで、この年にいろいろ仕込めたのは単に幸運でした。それに日本で働き、お金を使っているため、実感として日本の企業の情報は世界の投資家より身近に手に入るのは日本人の強みだと思います。

 

3.NISA枠は米国株メインにシフト+ひふみぷらすは維持(2017年)

昨今は米国株投資もずいぶん脚光を浴びており、2017年にシーゲル先生の著書を読みました。そこには、長期投資(20年以上)において、新興国や日本株よりも米国株のほうがリスクも少なく、リターンも優れているという結果が書かれていました。

加えて、2017年は楽天・全米株式インデックス(通称 楽天VTI)、楽天・全世界株式インデックス(通称楽天VT)が誕生し、信託報酬が劇的に下がりました。

 

この2つの要因により、収益の上がっていたダウインデックス、新興国株式インデックス、J-Reitインデックスを売却しました。そして、ポートフォリオの主役にしたのが楽天VTIです。また、NISA枠を超える金額は、米国ETFのVOO、VYMに投資を開始しています。新興国インデックスを売却した一方で、日本株はどうでしょうか。個人の考えとしては、日本で生活するからには日本にも投資をしたいということ+投資結果がよいこともあり、ひふみプラスは継続して保有しています。2012年の開設から5年で4倍を超える結果を残しており、納得感を持って保有を継続しています。但し、2018年の成績はあまり良くありませから今後の成績を中止したいと思います。

 

世界分散インデックス投資から米国株へシフトしたことは、今のところ正解だったと思います。2017年までは中国経済も好調でしたが、今年に入ってアメリカ(トランプさん)の関税規制により、中国株式市場は下げています。2017年の利益が出ているうちに売却できて結果的には良かったと思うようにしています。

 

4.米国ETF・投資信託がメイン、サテライトはひふみプラスと日本個別株(2018年現在)

現在のポートフォリオは、米国市場が約80%(ETF・投資信託、個別株)で残りは日本市場が約20%(ひふみプラスと個別株)です。現在のポートフォリオや運用ルールの詳細は、また別の機会にお伝えできればと考えています。

 

5.わたしの投資歴のまとめ

あまり貯金はせず、遊びにお金を使う

海外駐在で貯金に励む

世界分散インデックス投資+日本市場(ひふみプラス+個別)

米国インデックス+日本市場(ひふみプラス)

米国ETF・個別株+日本市場(ひふみプラス+個別も検討)

 

このように基本的には世界の経済成長に乗っかるというのが私の方針です。米国市場メインに移行していますが、米国企業の売上は40~50%が海外の売上です。つまり、米国企業へ投資すること≒世界経済に投資するということです。また、海外駐在・出張中に感じることは、世界に進出している米国企業は効率よく発展途上国の利益を吸い上げていることです。欧米国の製品(例えばアップル、マイクロソフト、P&G、コルゲート、ネスレ、マクドナルド、オラクルなど無数にある)は現地の企業が販売する製品・サービスよりも高額ですが、そのブランド力を発揮し、電化製品店やスーパーマーケット、あるいは高級ショッピングモールに並んでいます。

また、グローバル化が進んでいる昨今において、途上国の企業はいきなり世界の巨人たちと戦いを挑まなければならず、けっして楽ではありません。このような状況から新興国市場への投資は縮小し、米国株へシフトしました。(もちろん途上国にも優良企業は存在しますが、途上国の個別株に投資するのはネット証券で簡単に購入できなかったり、手数料が高かったりします)。一方、日本で生活しているからには日本企業への情報は世界の投資家よりも容易に情報が得られるため、日本の個別株にも注目しています。今後も海外の駐在経験や出張、旅行の経験で得られたこと投資に関わる情報を発信したいと思います。