Bloom the World

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今日の一皿は中東料理 ~イスラエル・パレスチナ・ヨルダン編~

中東料理の紹介(中東料理を一括りにはできないよ)~イスラエル・パレスチナ・ヨルダン編~

 

以前にイスラエル、パレスチナやヨルダンを周遊したことがあります。この地域は宗教が混在しており、主にユダヤ教・イスラム教・キリスト教が分布しています。私が訪れた国の中でも特に独特な印象を受けた国がイスラエル・パレスチナです。

さて、今回は宗教ではなく、この地域の料理を紹介したいと思います。料理は国民性の背景でなく、宗教的な背景も影響します。例えば、豚肉やアルコールを食べないとか、イスラム教徒の方はラマダン中、日の出から日没までは食事をとらないとかです。なにかの本で読みましたが、歴史的・文化的な背景(豚肉によって疫病が流行したなど)が食に影響を与えているとありました。熱帯フルーツは寒冷地では育たないため、そういった原材料がそもそも使えないといった場合もあると思います。

 

◯ イスラエルの家庭料理                                                       

地中海に面しており、灌漑技術は世界でも屈指であり乾燥地農業も盛んです。地形も様々あり、新鮮なオリーブ、ナッツ類(アーモンド、クルミなどが多かったかな)、乳製品(チーズやヨーグルトも豊富!)、野菜、果物、羊肉、鶏肉、ワインなどがよく使われていました。味付けは意外とさっぱりしていて、それほど香辛料の強さは感じませんでした。主食はパン、特にピタが美味しかったですね。あとは、オリーブオイルなど油がどの料理にも使われています。

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フレッシュな野菜と肉料理

宗教の関係もあってか、お肉は羊肉やチキンが多いです。右のピタというパンと一緒に食べるのが美味しい。このピタが万能で、チーズやお肉、野菜とも相性抜群。オリーブやナッツ類は特にイスラエルの気候に合っているのと、新鮮なのでピタパンと合わせてばくばく食べることができました。

 

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中央がフムス、手前は大きなオリーブ

フムスは中東の代表料理の一つです。海外駐在中の同僚の知人宅にて振る舞われた料理です。ひよこ豆にスパイスを練り込んだ家庭料理で、真ん中にはたっぷりとオリーブオイルを注いでいます。これをピタにつけて食べるのですが、単純な味だけに箸が進みます。オリーブも日本で食べるものと比べて新鮮なためか、めちゃくちゃジューシーで美味しかった…。下の写真みたいにチーズなど乳製品も美味しい。

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イスラエルはパレスチナと紛争しているイメージですが、首都のテルアビブは欧米のような大都市です。金融や乾燥地農業も発展していて、軍事技術など、技術の高さも伺える国でもあります。アメリカやイギリスとかかわり合いが深い国という印象がありますが、とある本を読んでロシアからの移民もかなり多いことを知りました。欧米やロシアからの入植に加えて、元々暮らしをしているアラブ人達が混在しています。

 

◯ ヨルダンの伝統的な料理

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マンサフ

マンサフはヨルダンの国民的な料理で、冠婚葬祭の場でも提供される一皿です。羊肉を発酵ヨーグルトで煮込み、アラビカ米と合わせて出されます。このヨーグルトソースは発酵させてから乾燥させたもので、少しクセのあるにおいがあります。ラム肉も少しクセがありますが、ラム肉好きの私にとっては極上の料理でした。写真の奥の方は、同じくマンサフでラム肉ではなく鶏肉を使用しています。自分の好みはやっぱりラム肉のほうかな(笑)

 

大陸や気候が異なる土地では、その地に根付いた料理があります。 その土地にあった穀物、野菜、果物、家畜あるいは魚介類があるわけで、その土地環境で発展してきた料理は美味しい!と改ためて実感できる機会でした。紹介した料理は本当におすすめで、ヨルダンのマンサフ、イスラエル・パレスチナのオリーブやナッツ類、ラム肉は絶品です。