海外治安情報の集めかた (World)
海外治安情報の集め方
海外旅行の出発前はテンションアゲアゲで楽しいことばかり考えてしまいます。しかし、旅行や出張を満喫するため、最低限の治安情報を把握しておくことが大切です。
今回は海外旅行や出張、あるいは駐在で渡航する場合、どのように治安情報を入手するかを紹介します。結論からいうと、外務省のウェブサイトで必要十分な情報を手に入れることが可能です。後ほど詳しく書きますが、たびレジ・在留届の登録も重要です。
○ 外務省海外安全ホームページ(https://www.anzen.mofa.go.jp/)
さすがは外務省と言いたくなるほど、情報が充実しています。ウェブサイトにある地図から知りたい国をクリックすると、各国の安全情報を閲覧することができます。内容は次のものが確認できます。こういった情報を無料で入手できるのは本当にありがたいことです。
1.危険・スポット・広域情報(地図つきで各国の概要が確認できる)
2.安全対策基礎データ(犯罪・防犯対策、査証・出入国審査、滞在時の留意事項、緊急時の連絡先など)
3.テロ・誘拐情勢
4.安全の手引き(現地の大使館で得られた情報がわかりやすく書かれています。犯罪、防犯、交通事情、緊急連絡先など)
5.医療事情(衛生・医療事情全般、かかりやすい病気・怪我、予防接種、現地の医療機関情報など)
短期渡航の場合、出発前に1.危険・スポット・広域情報や、2.安全対策基礎情報を一読しておくことをおすすめします。どういった地域や場所で犯罪が発生しているのか、訪れるのが危険な地域、現地での防犯対策などを事前に頭に入れて、準備しておくことができます。
長期渡航や駐在の場合、出発前にすべての情報に目を通しておくことをおすすめします。現地で犯罪や病気にかかってしまった時に、情報を集めだしても遅い、あるいは、手遅れになってしまいます。例えば、医療情報をデバイスやメモに残しておくと、病気・怪我をしてしまったときに高度な(必要な)医療サービスを受けられる病院で診療してもらうことができます。こういった情報を持ち合わせていないと、非衛生的な医療セービス、医療の質が十分でない病院でサービスを受けることになってしまい、あとで後悔することになりかねません。
○ たびレジ・在留届
なんだか外務省のお使いみたいになってきましたが、外務省が提供する便利なサービスがあります。
1.たびレジ(3ヶ月以内の旅行や出張などで利用)
2.在留届(3ヶ月以上の滞在で義務付けられている)
これらのサービスでは最新の海外安全情報をメールで配信される。緊急時の連絡、安否確認、支援などが受けられるといったメリットがあります。特に現地でデモや災害、テロの発生情報がすぐに登録済みのEメールや携帯のSMSで配信されます。はっきり言うと、信頼性の高い現地の治安情報を無料でリアルタイムに受け取ることができ、これを使わない手はありません。ときには日本人の同僚・友達、現地の知人からの情報も役立ちますが、広範な範囲かつ信頼性の高さを担保してもらえる情報においては、大使館の方が上です。旅行や現地の生活を満喫するためにも、ぜひ登録をおすすめしておきます。
○ 日本人の同僚や知人、現地の知人からの情報
外務省の次に大切になるのは、日本人や現地の知人からの情報です。外務省の情報は有用ですが、地方都市(地方でも大都市であれば多くの場合、大使館が情報を持っている)の場合や自分が所属しているコミュニティ、行動範囲においては、知人の情報のほうが有用性を保つ場合もあります。
知人からの情報は例えば、スーパーマーケットで強盗が入ったとか、近くの飲食店で喧嘩が起こっているとか、近所の通りで朝からデモが行われている、といった情報です。こういった情報は常日頃から日常会話で取り交わされるため、意識せずとも情報を得ることができます。また、現地の知り合いからの情報も大切で所属するコミュニティが異なる人からの情報も日本人だけでは得られないものもあり、有用です。
他にも各国の政府や保険会社などが提供しているものもあります。
○ イギリス外務省の安全情報(https://www.gov.uk/foreign-travel-advice)
ウェブサイトから各国の治安情報、医療、災害、旅行のアドバイスなどを見ることができます。映画でもおなじみのイギリス情報局が担当しており、心強いです。歴史的にイギリスは植民地を数多く持っていたため、独自の情報パイプを持っていると考えられます。特にイギリスと関係の強い国の情報の質は高い思われます。
○ アメリカ国務省の安全情報(https://travel.state.gov/content/travel/en/international-travel/International-Travel-Country-Information-Pages.html)
ウェブサイトの左側の検索サーチで、知りたい国の情報を検索することが可能です。アメリカは覇権国であり仲が良くない国もあるため、私たち日本人がそのまま役立てることができない情報も中にはあります。しかし、世界の情報を集めるアメリカですので、その質の高さも世界一と考えます。参考程度に利用するのがよいでしょうか。
○ まとめ
日本人にとっては、一にも二にも外務省のウェブサイトや在留届、たびレジなどが有用です。長く現地に滞在する場合は、現地日本人コミュニティ(企業の集まり、大使館など)から情報を得たり、あるいは、現地の信頼できる知人からの情報も生活に役立ちます。上で紹介しませんでしたが、所属先によっては会社でセキュリティ会社と契約しており、セキュリティ会社独自のルートで各国の治安情報を配信するサービスを受け取れる場合もあります。あと、国によっては日本人コミュニティの中で共有されている生活情報(治安や病院だけでなく、ホテル、レストラン、スーパー、土産物店、美容院など)をまとめた電子データがある場合もあります。こちらは、トリップアドバイザーや下手な書籍よりも有意義な情報であるため、ぜひ入手したい代物です(笑)。
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